コーティングのいろは
コーティングとは
日常生活で誰もがコーティング品を目にすることはあると思います。たとえば、自動車や屋根の塗装、メガネレンズのUVコート、フライパンのテフロンコートなどです。これらのコーティング品はコーティングすることによって機能が付加されています。フライパンのテフロンコートなどはテフロンという材料をコーティングすることで焦げ付かなくなりますよね。このように製品に機能を付加するために、別の機能を持ったもので製品を覆うことを「コーティング」と呼びます。日本コーティングセンター(株)(以下、JCC)の取り扱うコーティングはハードコーティングに属し、一般的に下記のような特徴があります。

コーティングには下記に示すような製法があります。
このうち、JCCでは、真空中でコーティングするイオンプレーティングという方法を使用しています。イオンプレーティングはプラズマを利用して材料を溶融・イオン化し、電気エネルギーを利用して製品表面にセラミック膜を形成します。この方法でコーティングできるセラミック膜は高硬度、耐熱性、耐食性など、各種産業界で求められる機能を持っています。

コーティング選定資料
コーティング目的
JCCのコーティングの主な特性は、図1の通り。 他に滑り性や耐熱性を図2、3に示します。膜種が多いので、迷ってしまうという人は当社担当営業まで遠慮なくご連絡ください。
図1 被膜の特性一覧

図2 滑り性

図3 耐熱性

コーティング用途
膜種によって、適している用途が異なります。主に切削工具用と金型・機械部品用に分けられます(図4)。さらに、切削工具用被膜では図5に示すように、ワークや切削条件によって適用できる範囲が決まります。
図4 コーティング用途

図5 切削工具被膜使い分け

コーティング対象材質
コーティング時には温度がかかります。その温度により、材料によっては変寸したり、硬度低下したりします。また、亜鉛や鉛のような低融点金属を含んだ材料では、低融点金属だけが蒸発してしまうこともあります。図6、7を参考に材質は選定してください。
図6 適用材質一覧

図7 材質
